安政遠足の碑


「あんせいえんそく」ではなく「あんせいとおあし」

日本のマラソン発祥の地とされている安中市の安中文化センター至近にある記念碑です。

そも「安政遠足」とは何か?

遡る事、およそ150年余・・・
安政二年(西暦1855年/皇紀2515年)に、当時の安中藩主である板倉勝明が、藩士の鍛錬のために始めたものとのこと。

足腰の鍛錬という事で、甲冑で身を固めたまま、安中城から碓氷峠にある熊野神社まで7里ほどを競争させたそうです。
江戸時代の1里は、現在の単位系でおおよそ3.93 kmですから、約27.5kmくらいですかね
なぜ、碓氷峠かというところは、恐らく藩境だったのでしょう。

まぁ、自称「マラソン発祥」という事かもしれませんが、イベントとしては確かにマラソン大会の嚆矢と言えますね
しかも、他に「日本のマラソンの最初」と言っている土地が無ければ、それはそれで成立するかも。

 安中市文化センター駐車場のすぐ外の住宅地側にある記念碑
『安中藩安政遠足之碑』と記されています。
 『日本マラソン発祥の地安中』と堂々と述べている説明文碑。
上記碑のすぐ脇にあります。

碑の説明文を書き起こして見ました↓

安政二年(一八五五年)ときの安中藩主板倉勝明公は
藩士の心身鍛錬を目的として五十才以下の藩士九十八名を
数隊に分け五月中旬より六月初旬にかけ安中城内より
碓氷峠の熊野権現まで七里余の中山道を走らせた。
これを「安中御城内御藩士御遠足」という。
これは日本におけるマラソンのはじめである。
 

現在は安政遠足を偲んで、安中城址から出発する「安政遠足 侍マラソン」が開催されています。
毎年、5月の第二日曜日に開催され、参加者の結構な数の方が仮装で参加しているというマラソン大会です。
フルマラソンではないですが、長いコースでも30kmなので、結構なスポーツイベントであることは間違いないです。
まぁ、20kmも30kmも走る自信は無いので、小生がこのイベントに参加する余地はありませんw

公式ホームページはこちら↓
安中市役所ホームページ


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