天神山古墳


天神山古墳は、太田市にある前方後円墳です。
墳丘長210mは全国では27位の大きさですが全国の大型前方後円墳の大半は近畿に集中しています。
それゆえに、東日本では第一位の大きさです。
邪馬台国論争で北九州と近畿で争っているところですが、この天神山古墳を越える大きさの前方後円墳は九州にはありません。
まぁ、だからといって邪馬台国が群馬にある!という事ではありませんが(笑)

別名は男体山古墳で、これは付近にある女体山古墳に呼応した名称でしょうか。
天神山古墳という呼称は、古墳の上に天神社が祭られていた事に由来します。

昭和初期に発掘調査が行われており、昭和16年に国の特別史跡に指定されいます。
円筒埴輪や形象埴輪、石棺等が発掘されたそうです。
また、既に盗掘された跡があったようですが、遺物や古墳の形状等から五世紀の中〜下旬に築かれたと推測されています。


 東武小泉線をオーバーパスする市道側から見た古墳全景
100m以上離れてようやく全景が確認できます。
 周辺は田畑で囲まれています。
住宅路地と田畑の側道を抜けると到達できます
 大昔は内堀であったと思しき場所はすでに草村
後円部を向いて撮影しています
 こちらは前方部と後円部をつなぐあたり
 前方部です
 説明看板と鳥居
 説明看板の地図
 説明部
設置から20年近く経過してだいぶくたびれてきていますね
 鳥居をくぐって古墳上部に行けます
付近には「スズメバチ注意」の警告表示あり
怖ぇ・・・・
 上がりきったところにお社あり
これが天神社でしょうか。
ここまでは木製階段が整備されています

天神さんと古墳に一礼してから現場を後にしました。

これほどの巨大古墳を築造できる「権力」が、当時の上毛にはあったという事が、この古墳からわかります。
古墳の形や埋蔵品等から、当時の大和王権とのつながりを持っていたのではないかという事も考えられます。
当時の毛野地方の大首長の墓ではないかという意見もあります。

記紀によれば、皇族である豊城入彦命が東国に来て毛野氏の祖になったという話も、まんざら無関係ではないのかもしれません。


場所はこちら。

駐車場は東武線と市道が交差する付近に見学者用の駐車スペースがあります
下記の市のHPを参照してください。

関連サイトはこちら
太田市役所HP 天神山古墳


とっぷに戻る / 史跡に戻る

inserted by FC2 system