クロソイド記念碑


群馬県みなかみ町にある比較的新しい史跡・・・いや、新しすぎるかも?
クロソイド曲線というものがあります。
    細かい説明は省きますが、ある程度の速さが出ている時に人体に極端な負荷をかけずに曲がれる曲線のことです。
    もちょっと細かく言うと、直線と円弧を結ぶ際に無理なく徐々に曲がれるように曲線半径を緩和させながら直線と円弧をつなぐ曲線の事です。
    (無理なく曲がるという点は、道路でいうと急ハンドルを切ることなく徐々にカーブを曲がれるということですね)
現代では、道路や鉄道の線形やジェットコースター等で使用されています。
土木関係の専門的な学校や交通工学等を学ぶ人には馴染みが深いでしょうけど、一般の認知度はさほどでも・・・という感じですかね。
    道路好きや鉄道好きも知っているかも?
    
    で、この国道17号の三国峠の群馬側の道路が日本で初めてクロソイド曲線を用いて線形計算された道路なんだそうです。
    名神高速道路でも使っていたので、そっちが先かと思っていたら、国道のほうが早かったんですね。
    (名神で使っていたという情報はプロジェクトXで知りましたw)
    この碑は、それを記念して設置されているのだとか。
    場所は、三国峠の頂上というか、群馬側から新潟側に下る17号で三国トンネルに入る手前にある雪氷車両用と思われる事務所の駐車場の脇にあります。
    走っているだけじゃ、なかなか目に留まらない上に、三国越えをする時って結構みんな関越道とおっている気がするのでなかなか日の目を見ない気がします、この記念碑
    
 ゆっくり走っていないと、確実に通り過ぎそうな「ひっそり感」です。
 曲線を模したモニュメント。
 説明碑『クロソイド曲線記念碑/三国峠付近の国道は、古くは三国街道として江戸と越後を結ぶ主要な街道であったが、戦後本格的な自動車交通時代に対応する道路に改良すべく、建設省三国国道工事事務所が昭和27年より工事に着手し、昭和34年の三国隧道の貫通により完成したものである。この区間は小半径の曲線が連なる山岳道路のため、車両が安全かつ快適に走行できるように道路の直線部と曲線部の愛大に、緩和区間としてクロソイド曲線を昭和28年に日本で初めて設置した。これを記念してここに碑を建立する。/昭和61年12月/建設小高崎工事事務所長田崎忠行』

    ・・・意外と記念碑が出来上がったのは、後のほうなんですねぇ・・・

関連ホームページはこちら↓
高崎河川国道事務所HP


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