世良田東照宮の「鉄燈篭」


鉄燈篭【tetsu-tourou】

群馬県太田市
太田市が整備を進めている新田歴史の里の中にある世良田東照宮内に、ひっそりと佇む日本一がありました。

それは「日本一大きい鉄の燈篭」


<燈篭全景>

一応、国指定の重要文化財のようです。
高さは4.95m
確かに大きいです・・・


<重文と日本一を示す標柱>

実際に火を燈しているかどうかはわかりません。
こういうでかいものは、大きさそのものに価値があり場合もありますので。

<鉄燈篭を奉納した人とかが書いてあります。>
写真じゃわかりにくいので、奉納者を書き起こしてみます。

『鉄燈篭竿陽刻銘
奉納燈篭東照大権現御寶前
元和二年(一六一八)七月吉日
秋元越中守藤原長朝
大工中林仲次
明暦四年(一六五八)長朝の曾孫喬知が奉納したものである
東照宮社務所』

秋元長朝はもともと北條氏の家臣だったようですが、小田原の役の後に隠遁
その後、井伊直政の推挙により家康に仕え上野国総社に知行地を与えられ後に大名となります。
現地では利根川からの引水工事等の功績があり、息子の泰朝は日光東照宮の造営の奉行になっています。
つまり、泰朝の時点で東照宮の造営に関連しているため、一族がこの手の奉納を行っても不思議はないということでしょうか。
二代目泰朝以降は転封により上野を出る事になってしまいましたが。

どうやら、もともとは長朝の命で作られたもので(恐らく)日光社にあったものを、明暦四年(西暦1658年/皇紀2318年)に世良田東照宮に移したもののようです。


今でも日本一かどうかは調べようがありませんが、公式発表は日本一です

関連HPはこちら↓
世良田東照宮公式サイト


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