国道120号線 沼田市〜片品村


国道120号線

起点 栃木県日光市
終点 群馬県沼田市

群馬県内延長 約50km(重複区間含む)

重複路線 国道122号,国道401号

「日本ロマンチック街道 その1」

ロマンチック街道とは、もともとドイツ連邦共和国にあるヴュルツブルクからフュッセンまでの366kmの街道を言う。
もともと1本の街道として整備されたわけではないが、数々の観光名所を回るルートを繋げた形で、こう呼ばれている。

しかも、本家ドイツの「ロマンチック街道」のロマンチックは「ローマへの」という意であり「ロマンのある街道」ではない(らしい)。

まあ、それはさておき、本家ロマンチック街道のように観光名所を繋げて、日本でも観光街道をつくろうじゃないか!という事で長野から栃木にいたる道を「日本ロマンチック街道」と称し、沿線自治体がPRに励んでいるわけで。

日本ロマンチック街道公式HP

国道120号線は、その日本ロマンチック街道のうち、群馬県内において沼田市から群馬-栃木県境である金精峠を結んでいる。
金精峠を貫く金精トンネルのちょうど真ん中あたりが県境となる。

沼田側からスタートすると、国道17号及び国道145号と接している下川田町交差点から出発となり、日本ロマンチック街道は国道145号が西方向を分担する形となっている。

さて、この国道120号であるが、歴史は古く北で両毛をつなぐ街道として往時を馳せている。
両毛の間に聳える日光白根山、男体山などの高山によって構成される日光火山群をぶち抜いている金精峠は、その名の由来が称徳天皇の側近である道鏡禅師が山越えに苦慮したため、重荷となっている自らの金精を切り落として祭ったとされる事だそうな。
真偽の程は不明だが、伝承から類推しても奈良時代以降には既に道として認識されていたのだろう。
もともと日光山近辺は山岳信仰が篤い地域であるから、修験道として開削されていたことと推察できる。
ってか、多分、そうだろう。

日光白根山の標高はは2,578mと群馬最高峰の山(=栃木最高峰)であり、高所の合間を縫う形での温泉ヶ岳と金精山とのコルに峠道があるため、関東最高位の峠道である。
(栃木側のポイントが国道としても日本で3番目に高い場所となる)

昭和に入り峠越えが難路である事から、当時の日本道路公団が峠の真下辺りでトンネルを掘り、有料道路として管理していたが、現在は無料化され自治体へ移管。

沼田側から金精峠に向けて足を運ぶと、いきなり利根川を跨ぐ橋からスタートする。
昔はアーチ橋だったような気がするが、今はRCの桁橋である。
アーチ橋は、車道橋の横に歩道橋として残っている・・・のか?
昔、あの橋を車道運用していたのか?・・・多分、そうだろう。

渡河後、すぐに戸河野交差点で国道291号と分岐。
国道291号については語り甲斐のある道なので、そのうちテキスト書く・・・かも

その後にギュン!と勾配があがるのは、JR上越線を跨ぐため。

そこからは沼田駅、市役所、警察、消防署等のある沼田市中心街を抜け、沼田ICへ。
沼田IC手前から国道がいきなり広くなる。
その他、沼田市中心部手前は、地図で見るとわかりやすいが沼田上の掘割がなんとなく見える。
日本城郭大全によれば、沼田女子高校(通称:沼女 ぬまじょ、ぬま女ではない)あたりまで城郭をなしていたようである。
すぐ近辺に沼田城本丸跡地を周辺に公園化した沼田城址公園がある。

さて、沼田ICを左手に過ぎると、すぐさま、道は片側1車線に戻る(笑)
このあたりのアバウト感が素敵です。

この辺は周囲に果樹農家があり、時期になると果物狩りが多数開催される。
椎坂峠手前までは緩やかだが、峠に入ると勾配も上がり幾重にもカーブがある。
どうも、国道事務所で椎坂峠をバイパスさせる道路の計画があるらしいが、それがガツーン!と抜けると移動に楽にはなるかもしれないが、オルゴール館の経営が危ぶまれるので行政は補償等を含めて検討して欲しい。

椎坂峠を越えると、老神温泉である。

その昔、この周辺で赤城山の邪神と二荒山の百足神が覇権を争っていた際、赤城山の神がこの温泉の付近で二荒山の神を追い払った事から「追神温泉」となり、それがやがて「追神→老神」となったんだとか。
ちなみに、そのニ柱が激戦を繰り広げた場所が、栃木側にある「戦場ヶ原」とかなんとか。

古来のよりの由緒ある温泉郷であり、尾瀬に行く前もしくは尾瀬を越えた際の休息場としても栄えている温泉場である。

それを過ぎると出てくるのが、群馬、そして日本を代表する名瀑である「吹き割れの滝」である。

県民が愛してやまない上毛カルタでも「滝は吹割 片品渓谷」として札に記されている片品川にある渓谷で、大昔の火山噴火による火砕流が冷固した溶結凝灰岩が次第に侵食されて形成されたものである。


<吹き割れの滝 メイン部 札の絵柄もこんなレイアウト>

別名(自称とも言う)「東洋のナイアガラ」


<こちらは鱒飛の滝 ここまで近づける(笑) 落ちたら逝く!>

シーズンは観光バスが連なってくる一大観光地であり、国道120号は東に日光東照宮・西に片品渓谷と天秤のように両方に名観光地を控えているすばらしい「観光街道」と言える。


<遊歩道から見た吹き割れの滝全景 きわきわまで行ける。>

吹き割れの滝、日本の過保護な観光地の中にあっては滝壺側(っていうのか?)に柵が無く、行く気になればギリギリまで行ける珍しい観光地である。
とはいえ、大半の滝は柵なんかないと思うが、ここは普通に案内ルートの真横が死ねる滝壺であり、滝を遠くから眺める展望台までは普通に案内して、行きたい奴(逝きたい?)は勝手に歩けというものとは違い、観光用ルートが即・死と隣り合わせなのである。
でも、そこはやはり腐っても日本
近づこうものならすぐさま係員が「危ないですよ!」と声をかける。
これにびっくりして落ちた人は、今まで多分いない。

滝壺は竜宮につながっているらしい。

片品渓谷を通り過ぎると鎌田交差点にて国道401号が分岐。
ちなみに、戸鹿野交差点から、ここまでも国道401号になっているので重複箇所ということ。
国道401をまっすぐ北上すると、日本を代表する湿原である仙境尾瀬がある。

鎌田交差点を過ぎれば、金精峠まで延々山を登ることにある。
とうもろこしがたくさん取れる地域であり、季節になると露天販売がわんさか出てくる。

走行していると、菅沼・丸沼が姿を現し、風光明媚な景色を両脇に見ながら、見とれると事故りそうになる。
この周辺はキャンプ場やスキー場が点在するため、国道120号はまさに春夏秋冬を季節別で楽しむことのできる国道といえよう。

まさに観光街道。

でも、金精トンネルは雪に閉ざされてしまうため、冬期通行は不可でした、チャンチャン。
西の渋峠、東の金精峠、双方が冬に閉ざされる北毛地域。
かと思えば県央や東毛は空っ風が吹きすさび、雪が降ろうものなら交通も混乱するという両極端ぶり。

ほんと、群馬って不思議ですね・・・と強引に〆

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