上毛野形名 〜カカア天下なダンナ第一号?〜


上毛野形名・・・「かみつけの-の-かたな」と読みます。

生没年不詳
飛鳥時代の軍人であることが、逸話からわかります。

ってか、正直な話ですが上毛野氏とはいえ、上州に関係しているかどうかは不明w
逸話が面白いので上毛野氏という理由だけで載せてしまおうという無謀な魂胆でございます。

日本書紀で曰く舒明天皇九年ですから西暦にすると637年の話。

大和政権に反乱を起こした蝦夷に対して朝廷の命令を奉じて討伐に向うもあえなく敗退・・・
逃げようとしたところ、奥様に叱られます。

「先祖の武名が泣きますぞ!踏ん張って戦いなさいませ!」

それに対して「そんな厳しいこと言うなよぉ」と、言ったかどうかは知りませんが、どうにもダンナは煮え切らない様子。

そんな形名を見た細君は一計を案じます。
形名に酒を飲ませて調子を良くしてから、弓の弦を幾度となく弾かせ、形名の心を奮い立たせました。

奮い立ったせいか酒の勢いかはわかりませんが、形名は奮起し敵陣に向かって敵を撃破しましたとさ

・・・というお話。

まさにカカア天下の原型のような細君ですので、多分、上州関係の話でございましょう!(・・・無理かw)

それにしても、たとえば戦に嫁さんを連れて行くとかどういうことなんでしょうね。
余裕で勝てると思っていたとか?
また、蝦夷が当時は大和政権に服していたかどうかわからないけど「反乱」としてしまうあたり日本書紀もなかなかw
古事記の話じゃないですが「深く疑うべきにあらず」と言ったところでしょうか。
建前論的な話をすれば、すでにヤマトタケルの東征の段階で大和政権に服属していたからとかなるんでしょうけどね。

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